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台湾の世界保健機関(WHO)への参加支持について

台北駐日経済文化代表処

代表 謝長廷大使様

2022年5月12日

一般社団法人台湾友の会

会長 黒須隆一

台湾の世界保健機関(WHO)への参加支持について

拝啓

初夏の頃となりましたが、謝大使におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

日本は、台湾と文化・観光・経済など様々な分野を亘り交流を行っており、お互いに重要なパートナーです。私は会長になる前、八王子市長として2006年から台湾と青少年交流をはじめ、政府関係者との交流を活発に図り今日に至っております。

一方、2020年初頭に新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、医療体制はこれまで以上に関係各国・地域との連携が不可欠だと痛感しております。

しかしながら、台湾は、平成21年(2009年)以降8年連続でWHO年次総会へオブザーバー参加し、保健衛生分野において国際貢献してきたにもかかわらず、平成29年(2017年)以降はオブザーバー参加が認められなくなってしまいました。新型コロナウイルス感染症を一日も早く終息させるためには、国際的な防疫体制の構築が必要であり、そのためには、台湾が取り残されることは絶対に許されることではないと存じております。

また、WHO憲章では「到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念、又は経済的若しくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一である。」と掲げており、こうした理念に照らしても、保健衛生分野の豊富な知見・経験を持つ台湾の参加が妨げられる事があってはなりません。

台湾友の会は、日本の一民間団体として、台湾のWHOオブザーバー参加を一日も早く実現できるよう、日本政府をはじめ多くの日本国民に働きかける努力を致す所存です。

末筆ながら、一層のご隆盛を衷心よりお祈り申し上げます。

敬具